近代写真の先駆者、ポール・ストランドは1926年と1930年から1932年の夏には実験的な制作に集中し、さらにアーティストとしても進化する期間となった。ホテルに作った間に合わせの暗室で仕事をしていたサウスウエストの時期、彼はアーティストとして変化するだけでなく、プライベートの面でも大きな混乱があった。政治的／社会的な思想の変化によって、２人の最も大事な人、一人は妻のレベッカ、もう一人は良き指導者であったスティーグリッツとの関係が壊れてしまったのである。この書籍は、その動乱の時期にあったスティーグリッツの作品をまとめたもので、作品の一部はこれまでにも発表された事があるが、彼自身の背景に触れるのはこの本が初となる。また、多数の未発表作に加えてスティーグリッツ最後の、当時の妻レベッカのポートレートもこの本には収められた。
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