フォトジャーナリストにおけるより古いパラダイムとは、人々や政府が市民権運動やベトナム戦争のときの特定のイメージにおける衝撃を目撃したことによって、描写された不正に対して応えるかたちで感化されるであろう、希望ーそして頻繁に予想ーをともなって単に出来事を記録することであった。進化したメディアや政治的な風潮を与える一方で、いまやあらゆる情報源から10億ものイメージがオンライン上に掲載されており、メディアの目的や効力、とくに視覚的なジャーナリズムにおいては疑問を呈する状態である。
フレッド・リッチーが執筆／批評をしたこの本では、新たに登場した視覚的なメディアが、いかに社会へ影響を及ぼしているかという可能性にせまる。また、オンラインの成果をもたらすこと、ビデオの使用や多様な本や展覧会など、この本の目的は、可能な限りより幅広く遠大に、「どのようにしてイメージが、世界で新しい考えを訴求し、差異を生み出していけるのか？」という批評的な疑問を問う。
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