この写真集は初期カラー写真の巨匠ポール・アウターブリッジのこれまでに未発表、未出版だった作品をまとめたもの。アウターブリッジは主に30年代にスタジオ内で撮影し、Carbroプロセスでプリントされたヌードや静物写真の絶大な名声を得た。40年代後半から50年代にかけて、ストリートへ出てカリフォルニアとメキシコの境界を行き来しながらそこにいる人々や場所を撮影した。ウエストンやストランド、その他多くの有名写真家たちがメキシコへと興味を持ったように、アウターブリッジも1949年にバハ半島沿いの港町に足繁く通った。その写真によって、彼は1950年代の奇妙なレジャー文化を探究し、また歴史上のある特定の時期における2つの文化が織り交ざった社会を映し出した。
その作品が生み出された時と同じように輝かしく革新的なこれらの作品は、カラー写真における刮目すべき名作であり、カラー写真の新しい言語を発展させてきたアウターブリッジの特徴的なスタイルとドラマチックな色使いが見いだせる。
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