「Leeと私には、50年の歳月のあいだに型破りで興味深い共通の友達がたくさんいた。彼らは私たちに風変わりな生き方をみせてくれた。私はRaoul Hagueをそのリスト、それもその筆頭に挙げたいと思う。1960年代半ばに始まったそれは25年以上も続いた。Leeと私、そして私たちの子どもたちは、ニューヨークのウッドストックにある彼の生活と制作の拠点だった小屋を訪ねた。Hagueの小屋に入ること、それはつまり彼の宇宙に足を踏み入れること。それは単に生活と制作の場であるわけではなく、注意深く人生を営むための方法であり、審美的な理想を反映したものである。制作だろうと楽しみだろうと、彼のしたことはすべて、彼自身のためだけに妥協なしになされた理想によって駆り立てられている。Hagueは典型的なストーリーブックのアーティストであった」（Maria Friedlanderによるテキストより）

Witness Number 6はLee Friedlanderによる157点の写真と、それにともなうMaria Friedlanderによるエッセイとで構成される、彫刻家・Raoul Hagueについてのポートレイトを収録。このJGSのWitness seriesでは、Friedlander夫妻と彼との関係は25年以上に渡っていたが、すべてのイメージとことばにはには互いに深く慈しみあい、相互に信頼を築いてきたアメリカ生まれの彫刻家との関係性がみてとれる。
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