デニス・ホッパーはEasy Rider(1969)で俳優監督として名が知られ、その後数多くの作品に出演し、監督としてColors(1988)を制作した。ハリウッドでスターの道を歩み始めた彼は、1960年代の空気感を撮影し、それはロサンジェルスからハーレム、メキシコにまで及び、その中にはジェーン・フォンダやアンディー・ウォーホル、ジョン・ウェインのポートレートも捉えている。
本作はEasy Riderの制作場所であり、彼の墓場でもあるニューメキシコのタオで撮影された。使い捨てカメラで撮影された写真は、ドラッグストアで現像され、砂漠地帯で友人や家族のほか、陰掛かった場所にいるヌードの女性たち、故郷のカンザスからの旅路などを写している。
これらの写真やその他の文化的なイベント、有名人のポートレートなど、ホッパーが目を向けた一つ一つの場面には60、70年代の空気だけでなくカリフォルニアの政治的で人間味のある一面を見る事ができるだろう。
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