インダストリアルデザインは使用されるものをつくる。機能はプロジェクトの理由を定義し、効用があることが前提である。
一方、アートは（機能的な観点からすると）「無用な」ものである。重要となるのはそれらの意義である。
アートとデザインのあいだで、ジョエ・ヴェルートによるAdesignは、無用なゴールのためにデザインを用い、有用性のかわりに意義と直面するという狙いがある。マニフェストにつづき、この本では、著者は本当に必要性のないものであふれている今日の生活環境についての挑発や反響を明らかにする。現実世界に立ち戻り、デザインをするという貢献である。
ジョエ・ヴェルートの本は、主に5つの本質（機能不全、無用、欠乏、Adesign、そして本書）に従っている。それは機能不全、実用性のないこと、欠乏に関する写真的な魅力にはじまり、Aデザインや日常物に関するいくらかの仮説や例を挙げて深くみていく。異なる種類の紙を用いた本の作りは、その実験的で挑発的な特徴に一役買っている。
ジョエ・ヴェルートは思考、哲学、そしてプロジェクトである。その活動はAdesign®に捧げられる。その目的はアートとコミュニケーションにおける「実用性のないこと」をつくりだすこと。（実際に、デザインはしばしば「妨害」するものを生み出す。それはすでに世界を充満させる。）
ジョエ・ヴェルート・アソシエーションは、アンドレア・マラグノとソニア・タスカにより2004年にヴィチェンツァに創立した。
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