トリエンナーレデザイン美術館での同名の展覧会にあわせて作成されたこの本で、現代のインド人デザイナーによるもっとも興味深い作品を独自の視点でセレクトして収録している。
シモーナ・ロマーノのキュレーションにより、彼女のほかにシルヴァーナ・アンニッキャーリコ、クリスティーナ・ビッグナーミによるテキストを収録したこの本では、新たなインドの複雑さを表現している。相互関係やプロジェクトへの連続的な問いかけは、国民意識や前世代のマスターのような自己充足的な姿に対する固執を克服する。
若手デザイナーたちはインドの伝統を試みるが、同時に他の（大抵が西洋の）状況に大いに影響される。結果として、彼らのプロジェクトは、イノベーションと過去とのあいだでのバランス感覚を提示する。
この本では豊かなランドスケープ、すなわちインドのデザインスケープを現代性と伝統との対話を通じて明らかにし、原型となるルーツを探究しながら、常に進化しつづけるグローバル社会における新たな文脈をつくりだす。
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