過去20年以上にわたり、有名なボストンのアーティストであるバーバラ・ボスワースは、自身の家族の写真を、子供時代を過ごしたオハイオ州のノベルティやその周辺で撮影してきた。本書は、彼女の父親が教えてくれた色々なものに興味を持つことの大切さを感じながら、森や小川など彼女の子ども時代の足跡を追い、とりとめもなく続く旅へ私たちを連れて行ってくれる。
「『自然を見つめることの喜びを感じよう』と父が言うので、私たちの冒険はゆっくりと静かに進んでいった。このような散歩によって私は自然の中にいることが好きになった」と彼女は思い起こす。
8x10カメラで撮影されたこれらのモノクロ写真は、クワイを掘り起こした場所、ブラックベリーの塊をもぎ取った場所、蛍を捕まえた場所、自然の感触をゆっくりと味わった場所…。要するに、ボスワースがよく知っている場所を捉えている。ボスワースの家族のなかで一番若い人から最年長の人までを含めて撮影することによって、これらの作品が、若いことの喜び、年齢を重ねていくことの物悲しさ、思い出、時間が過ぎるということへの探求へと繋がっていく。
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