本書はロジェ・カイヨワが、パリの国立自然史博物館に遺贈した彼の最も美しい鉱物のコレクションを収録している。また、自身の著書である[Stones]、[The Writing of Stones}、[Paradoxical Agates]のテキストも再編集された。作家であり、そしてシュルレアリスト・ムーブメントのにも関与した彼は非常に若い頃に、想像をかき立てるような鉱物の形状にすっかり魅了され、その世界に興味を持つようになった。1950年以降、彼は世界中の鉱物を収集し始めた。「好奇心をそそる石はふたつとして同じ形がなく、デザインや色も意味深長な奇妙さがあって引き寄せられる」。それらは全て「予期せぬ類似性、それはありそうもないが自然のままの状態であり、魅惑的だ」。
めのう、白鉄鉱、石英、碧玉。まるで宇宙や世界の数多くの断片のような鉱石たちが、そのなかで夢や詩が植物や動物の世界、それらと同様に人間の世界における類似性を描く。
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