本書は、大いに議論された展覧会「地球のマジシャン」の25周年記念の回顧であり、そして本展が本当はどのようなものであったか、コンテンポラリーアートの歴史の中でどのような役割を果たしたのかを記録している。
パリのポンピドゥーセンターとグランデハレ・デ・ラ・ヴィレットの2つの会場を遠近法的に捉え、その全容を網羅し、410枚以上の未発表写真と作家の言葉が収録されている。第二部では、マーク・フランシス、アンドレ・マニャン、アリーン・ルケ、ホウ・ハンルといったキュレーターなど当時の関係者が本展の発端とコンセプトの説明のほか、展覧会のチーフキュレーターであるジャン・ユベール・マーティンによる1989年のカタログにおけるまえがきと25年後に書かれたあとがきによって彼のアプローチにフォーカスをあて、読者にとってよりわかりやすい内容となっている。
レイモンド・ムーランとのインタビュー、そしてアニー・コーエン=ソラルによる展望が収録されている。
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