フィシリ&ヴァイスは型にはまらぬ主題や素材を扱い、アートや文化の歴史における流行やブームに疑問を投げかけ、“ハイ･アート”というテーマを巧みにもて遊ぶ。本書はフィシリ&ヴァイスの1979年からヴァイスの死の2012年までに制作された作品を徹底的に考察する。図版では、ゴムや粘土の彫刻、写真作品シリーズ、ビデオプロジェクション、そして近年頻繁に制作していたフィシリ&ヴァイスの分身であるRat and Bearなどを収録。また、二人が現在に至るまで意欲的に取り組んできたポリウレタンのインスタレーション作品『The Objects for Glenstone』(2011)、そして直筆の存在論的な質問を1000個以上スライドプロジェクションで上映するインスタレーション『Questions』(2003)なども収められている。
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